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執筆者の写真梅田夏希

年金と保険を任意選択制にする提案

こんにちは、梅田夏希です。


再び浜田聡参議院議員のご厚意により、参議院議員法制局にご質問させていただきました。浜田先生、末永秘書、ならびに参議院法制局の担当課の皆さま、誠にありがとうございました。

今回質問したのは『年金と医療保険の任意選択制について』です。結論から言って、今回参議院法制局から頂いた参考資料には私のアイデアの障壁となるような記載は特になかったので、引き続きこのアイデアを温め続けつつ具体案に近づけていこうと思います。





私からの質問全文

 

<概要>

 厚生年金を労働者の任意加入とする法案、および、社会保険や国民健康保険を被

保険者が任意に選択できるようする法案作成を検討しています。


<問題意識1.労使関係>

 給与所得者の多くは厚生年金と勤務先が指定する社会保険に加入します。この仕

組みは、終身雇用を前提として働く方々にとっては合理的な仕組みであると思いま

す。

 しかし、転職が起こると労使双方に多大な事務負担が発生します。また、使用者

側が適切に加入義務を履行しなかったために労働問題に発展したケースも聞きまし

た。さらに、労使間の解雇トラブルにより地位確認請求の訴訟が行われると、判決

確定までの間は年金と保険の状態が不安定になります。判決確定を待ってから、過

去に遡って精算されるケースが一般的なようです。

 このように、厚生年金と社会保険の加入義務は、雇用の流動化が進んだ現代にお

いて不合理な面が増えつつあります。


<問題意識2.機会損失>

 平均所得が減少した現代の現役世代にとって、厚生年金は見過ごせない高額負担

となっています。労働者が自らの判断において厚生年金に加入しないことを選択し

て、自己研鑽、子供の教育、起業などに投資し、または、住宅ローンや車のローン

の負担を軽減することで将来への備えを万全にする選択肢があっても良いのではな

いかと思います。


<ご質問>

○厚生年金を労働者の任意加入とする法案を検討するのに際し、制度上、財政上、

または市場に与える影響につきどのような点に留意すればよいでしょうか。

○社会保険を労働者の任意加入とし、国民健康保険を含む任意の保険を選択できる

こととする法案を検討するのに際し、制度上、財政上、または市場に与える影響に

つきどのような点に留意すればよいでしょうか。



参議院法制局からの回答全文

 

長いのでリンクにします。

以下の感想はリンクに飛ばずこのまま読み進めても大丈夫なように書きます。



感想 - 厚生年金について

 

 参議院法制局からは年金制度の特長やメリットを参考資料としてご提示いただきましたが、厚生年金の意義を強調するものはありませんでした。

 私は、国民年金だけならまだ分かりますが、厚生年金に至っては完全にやりすぎというか、ありがた迷惑な制度だなと感じています。むしろ国民年金の方も大幅に減額して差額を生活保護で賄うこととしてもいいと思っています。その方が、現役世代の消費は促進されるように思います。

 引き続き厚生年金は任意加入にすべきとの立場で、実現する方法を探ってみようと思います。



感想 - 医療保険について

 

 参議院法制局からは国民皆保険制度の特長やメリットを参考資料としてご提示いただきましたが、職業別に違う保険に強制加入させる意義を強調するものはありませんでした。私は国民皆保険制度には大賛成ですが、どの保険に入るのか(国民健康保険なのか、協会けんぽなのか、共済けんぽなのか…)は職業によらず選択出来たらいいなと思います。ここはもう少し競争原理があっていいんじゃないかと思っているところです。



感想 - 転職時の手続き負担について

 

 こちらも、特に対案や懸念点のご提示は頂けませんでした。厚生年金と社会保険を任意加入とすることで、労使共に負担を削減できると提唱し続けてみます。



感想 - 全般

 

 というわけで、現時点での私の意見は下記のとおりです。

 年金はセーフティーネットの機能を果たしておらず、金融商品と化しています。金融商品を強制購入させるのは、実質的に税金を徴収するのと大差がなく、減税推進の立場から反対します。それも国民年金だけならまだしも、厚生年金は不要です。

 国民皆保険の考え方には大いに賛成ですが、その保険内容は国として一様のサービスとするよりも、保険の運営団体ごとに創意工夫し、切磋琢磨させていく仕組みとすべきと考えます。

 百歩譲って厚生年金の意義を認めるとしても、企業経由で手続きする意義はもうありません。健康保険も同様です。


 これらの案に対する、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。


梅田夏希


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