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  • 執筆者の写真梅田夏希

路上喫煙以外のタバコ対策はどうすればいいのか ~基本方針は規制強化よりも効率化!~

こんにちは、梅田夏希です。

自身のホームページの政策ページに私の想いをつらつらと書き連ねていますが、やりたいことを書き出したらタバコ対策だけで20項目を越えてしまいました。これではタバコ対策だけしかやらない人と誤解されかねませんので、泣く泣く6項目に削ることにしました。


しかし、タバコ対策は私が政治家を志した原点であり、今でも最大の関心事です。皆さまからの信任を得られた暁にどのように実現に向け努力したいかを、ここで詳しく表明しておこうと思います。




タバコ問題の全体像

 

一口にタバコ問題といっても多岐に渡ります。


非喫煙者側の問題(≒受動喫煙問題)

…路上喫煙問題、集合住宅、オフィス、その他屋内外の受動喫煙問題、三次喫煙

喫煙者側の問題

…ニコチン依存症対策、禁煙支援

構造の問題

…自治体のタバコ税依存、JTと財務省の関係、JTとメディアの関係、たばこ議連、緑タバコ病、条約の軽視


これらは複雑に絡み合ってタバコ問題の総体を為していますが、現実的な解決を模索するためには、これらを一つ一つ分解して考える必要があります。




基本方針は規制強化よりも効率化

 

私はよく他のタバコ対策活動家から、梅田さんの考える対策は緩すぎるよ、甘すぎるよと言われます。その原因は、私が実現可能性のない理想論をあまり語っておらず、実現性のある対策により多くの時間を使っているからだと思います。予算増額より予算効率化、規制の徹底強化よりピンポイントで効果的な規制を敷く方が、遥かに実現可能性が高いと思っています。


×多額の予算をつぎ込む○限られた予算内での最大効果を目指す

×どんどんタバコ規制を強化する○最低限の規制で最大限の効果を目指す

×理想のタバコ対策だけを追求する○実現可能な範囲内で最大限の成果を目指す


多額の予算をつぎ込むか、考えなしに規制を強化してしまえば、タバコ対策は前進するでしょう。しかし、それをやってしまうと副作用が出る可能性があります。予算圧迫は他の社会問題の後退を招く危険があり、いたずらな規制強化は統制国家への道を拓きます。


私もタバコ問題をきっかけに政治家を目指した身としては、そのような強硬手段を取ってでも人命を救いたい!という衝動に繰り返し駆られるのですが、そこはぐっと堪えて副作用の少ない解決方法を考えることにしています。人命を二の次にするなんて!と思われるのを覚悟でそうする理由は、副作用自体が怖いのはもちろんですが、強硬手段ではタバコ問題に関心のない人からの賛同がほとんど得られないため、いくら主張しても実現せず、結局は人命を救えないからです。


この前提の下、それぞれの問題への対策方法の私案を簡単な解説付きで書き連ねます。




ホームページに載せる重点政策

 

政策ページに載せる予定の内容です。


<路上喫煙ゼロの千代田区を目指す>

1☆健康な嫌煙者だけでなく、喘息等の弱煙者にも配慮した対策を実施します。

2☆喫煙所の効果を個別に測定し、路上喫煙を減少させていなければ廃止します。

3☆存続させる喫煙所は全て密閉化します。

4☆駐車場など私有地での違法喫煙も区が取り締まれる条例制定を目指します。

5☆路上喫煙のリアルタイム通報システムを作り、監視員の業務を効率化します。

6☆禁煙外来助成を拡充し、禁煙したい人を区を挙げて全力でサポートします。

 妊婦や喘息患者などの“弱煙者”が普通に生活する上で路上喫煙は避けられない障害です。これを取り除くには、案内員の適正配置、喫煙所の効果検証、禁煙外来助成制度の広報強化など、複数の対策を試行して、効果の高い対策だけを継続する必要があります。全国でいち早く対策できた千代田区ならできます。ルールを守れない違法喫煙者がルールを守れる愛煙家に無理なく転身できる道を拓き、誰もが共存できる社会を目指します。受動喫煙対策は、梅田なつきの原点です。




重点政策ページに載せきれない活動予定内容

 

<路上喫煙対策>

7☆監視員を「案内員」と呼称変更し、業務を改善します。

8☆喫煙所を減らし、喫煙所への案内板を増やします。

9☆路上喫煙の常習者に講習受講を義務付けます。

10☆再び路上喫煙対策ナンバーワンの自治体を目指します。

 禁煙活動家たちは、いくつもの喫煙所まわりを観察した結果、喫煙所を無くしても路上喫煙は増えない、喫煙所を増やしても路上喫煙は減らないという仮説にたどり着いている人がほとんどです。また、喫煙所は、禁煙中の方々の決意を揺るがす大きな障害ともなっています。千代田区は100ヶ所を目指して喫煙所を増やしていますが、効果が無いので税金の無駄遣いです。ルールを守れる愛煙家は案内板と案内員で適切に喫煙所へと導きつつ、ルールを守れない違法喫煙者への税金の投入は、より効率的な手法に変えていかなければなりません。


<その他の受動喫煙対策>

11☆受動喫煙防止相談コールセンターで受動喫煙相談を取り扱います。

12☆集合住宅での受動喫煙の発生事例、解決事例を区として収集します。

13☆有効な三次喫煙対策を検討します。

14☆区としてタバコ対策の啓発活動を行い、推進します。

 最終的に受動喫煙のない千代田区を目指すため、まずは既存の受動喫煙問題を区が把握することを目指します。また、啓発活動を推進して、喫煙者や興味のある非喫煙者が正しい知識を持てるようにします。こうした土台の上で議論しないと、有効な対策の提案は生まれません。例えば奈良県生駒市の「喫煙後45分間は市役所のエレベーター使用不可」という三次喫煙対策のルールは適正なのか、議論するための前提知識をほとんどの人は持っていないでしょう。回り道ですが、住宅や三次喫煙などまだまだ途上な分野においては、詳しい人が先行していきなり起案に至るのでなく、まずは土台を固めることに注力します。


<喫煙者支援>

15☆禁煙外来助成の広報を強化します。

16☆区たばこ税の減税を目指します。

17☆以上を徹底しない段階における、安易な厳罰化には反対します。

 多くの喫煙者は知りませんが、禁煙治療は2006年から保険適用になっていて、いわば国ぐるみで禁煙は奨励されています。これに加えて区でも助成を行い、それを機会としてもっと広く周知することでニコチン依存症対策となります。路上喫煙をしてしまう喫煙者のほとんどはニコチン依存症ですので、対策が重要です。

 たばこ税の減税は喫煙者支援の為だけでなく、自治体のたばこ税依存の解消のためでもあります。たばこ税を有難がる公務員は、何故かたばこそのもののことも有難がってしまう錯誤に陥ります。自治体のたばこ税依存も解消させる必要があります。


<国政分野>

18☆たばこ税全体の減税を目指します。

19☆JTの完全民営化と、特権や義務の解消を支持します。

20☆タバコ規制枠組条約の趣旨に則った国内法を整備します。

21☆タバコ業者の名前を出したCSR活動を禁止します。

22☆タバコ業界からの政治献金を禁止します。

23☆タバコ産業の管轄を財務省に一本化せず、各省庁に権力を分散させます。

24☆児童労働など問題のある農家からのたばこ葉の購入を禁止します。

25☆タバコ産業従事者の転業を支援します。

26☆画一的な制限よりも、地域や状況に応じた柔軟な対策を重視します。

 これら国政分野での政策は、25など千代田区でも出来ることには即時に取り組んで、成果や反省点を国に報告します。千代田区に出来ないことも、積極的に国に提案します。国政分野だからと国に任せきりにするのでなく、地方が各地の活きた情報を提供し、国の意思決定を支えることも重要だと考えます。タバコ産業従事者も含めて、誰も路頭に迷わせないタバコ対策を目指します。


<梅田が個人で取り組むこと>

27☆タバコ対策を話し合う地方議員連盟を立ち上げ、積極的に情報交換します。

28☆タバコ対策を話し合う国会議員連盟と、積極的に情報交換します。

29☆タバコ対策に熱心な研究者や科学者とも積極的に情報交換します。

 何よりも「国際基準のタバコ対策を推進する全国地方議員連盟(仮)」を立ち上げて、軌道に乗せることが私の一番の野望です。同様の国会議員連盟は既にあり、50名程度の議員が所属していますので、地方議員も募れば同程度の参加議員は得られるのではないかと予想しています。特に、タバコ対策はしたいけど何から始めていいか分からないという地方議員や、タバコ対策に興味はあるけど他の政策に比べて優先順位が高くないという地方議員に多く参加して貰い、議連の勉強会等で得た知見をそれぞれの地域で活かしてもらえたら幸いです。私一人が声高に理想を訴えるだけで今のタバコ業界を変えられるとはどうしても思えません。地域社会、地方議員、国会議員がそれぞれの活動をやりやすくするための仕組みを作るのが、私にできる最大の貢献だろうと考えています。




タバコ問題は巨大な問題!

 

このように、一口に「タバコ問題を解決し、人命を救うぞ!」と思い立っても、取るべきアプローチは大量にあります。直接無関係の人を傷つけ、その命を奪っているのは受動喫煙問題ですが、これは巨大な「タバコ問題」という川の最下流に位置する問題に過ぎません。受動喫煙問題が起きてしまう直接の原因は、ニコチン依存症に陥った喫煙者が喫煙所に行くまで我慢できなくなるという喫煙者側の問題にありますし、そのさらに源流をたどると、JTと財務省の関係といった構造の問題に行きつきます。


この巨大な壁に私一人で立ち向かうのは到底不可能ですので、頼れる研究者や国会議員、これからタバコ対策に取り組みたい地方議員、いつも一緒に奮闘してくれる市民活動家はもちろん、何よりも千代田区民の皆様のご理解・ご支援が必要になります。

まずは千代田区内のタバコ対策に全力で取り組み、その成果を地方議員連盟に持ち込み、最終的には国家規模でのタバコ行政の構造改革に手を付け、タバコのせいで失われる人命を守ります。私はそれぞれのフェーズで私が最大限タバコ対策に貢献できるポジションを探したいと思っています。




皆さんが個人で出来ること

 

さて、これを読んでいる皆様にもお願いがあります。

いきなり議員に立候補したり研究組織に入ったりする必要はありません。


まず、あなたが千代田区民や在勤者、隣接区の住民であるなら、是非とも市民団体「千代田タバコ問題を考える会」の会議にご参加ください。私が代表を務めてはおりますが、私の他の政策を支持していなくても構いませんし、対立予定候補者の政策作成に役立てても一向に構いません。また、千代田区以外にも類似団体はありますので、区外の方は地元の団体の会議に参加してみてください。ご希望があれば初回は梅田も同行します。


次に、選挙には是非とも行っていただき、主な公約にタバコ対策を掲げている候補がいたらその人に投票してください。具体的な方策が「喫煙所の増設」「罰金50万円」など筋の良くない内容であったとしても、そもそも書いていない人よりずっと見込みがあります。そして、直接お話しする機会があれば、梅田が作る地方議員連盟や既にある国会議員連盟を紹介してください。当選の暁には勉強会に参加していただき、より効果的なタバコ対策が提案できるように導きます。


喫煙者の方は試しに禁煙してみてください。見える景色が変わります。おすすめの禁煙法がありますので梅田までお問い合わせください。


それから、異論・反論をどんどんお寄せください。今後の政策提案の参考にいたします。




おわりに

 

ここまで読んでくださった方は、タバコ問題にかなり関心のある方とお見受けいたします。私やあなたの今後の行動が、受動喫煙のない日本、タバコのせいで誰も死なない世界の実現に一歩ずつ繋がっていくことを願ってやみません。


今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



梅田なつき



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